音符の長さをイメージで吹かないようにしよう

2023年3月25日、今年第3回目の中級者アンサンブル・チームぞうさんが開催されました。
いつもは大体上旬~中旬の日程で、もう一つの中級者アンサンブル・チームくらげよりも前に開催しているクラスなのですが、今月は場所の関係で最終週となりました。
「花冷えとはまさにこのこと」と言うくらい冷え込んでいますが、次の発表会に向けて、気持ちも新たに、楽しく頑張っていきましょう。
次回発表会は、お一人ご都合で出られないことになってしまったのと、今日はお休みの方がいらっしゃいますので、B♭クラリネット3名(内1名はE♭クラリネット兼任)・バスクラリネット1名の計4名で合わせていきます。(通しの時のみ講師も参加)
皆さんが選ばれた新曲は、福田洋介作曲『さくらのうた~FIVE』と、クラリネット五重奏版『魔女の宅急便メドレー』です。
演奏曲のポイントを押さえよう
こちらのクラスも、今回から2曲演奏していきますが、それぞれの曲のどのような点に注意すればいいかを、まず考えてから練習すると、効率的に進めていくことができます。
もちろん、あちこちに注意点はありますが、メインで押さえるべきことを把握しておきましょう。
今回の曲だと、『さくらのうた~FIVE』は8分の6拍子である点、『魔女の宅急便メドレー』はメドレーである点が重要です。
「え、そんな単純なこと?」と思うかもしれませんが、それらが各曲の軸となっているわけですので、確実に演奏できるようにすることが求められます。
安定して吹けるようになるまでは、課題を常に頭の片隅に置いておくようにしましょう。
音符の長さをイメージで吹かないようにしよう

拍子や曲の速度に関わらず、例えば十六分音符が並んでいたりすると(いわゆる連符)、反射的に速く吹いてしまったりしていませんか。
黒っぽい楽譜になると「細かい!速い!」と思って、ついわーっと勢いで吹きたくなってしまいますが、今回の曲のようにゆったりした8分の6拍子であれば、当然そんな吹き方になってはいけません。
三十二分音符ですら、そこまで速くはないのです。
しかし、音符の線が増えると、イメージとして速い気がしてしまうので、冷静に、どうカウントに対してはまるのかを考えて演奏しましょう。
また逆に、長く見える音符を、よく数えずになんとなく長く吹いてしまうこともありますので、そちらも要注意です。
特に8分の6拍子は慣れないので、付点四分音符が長い気がしてしまったり、「四分音符・八分音符」のパターンの四分音符が間延びしてしまったりと、リズムやカウントが崩れがちな音符・音型というのがあります。
これもまた「長そうに見える」というイメージが引き起こすことですので、ざっくりした「細かい」「長い」などの印象に左右されないようにしていく必要があります。
「今やっているこの曲・この拍子では、この音符やリズムはどうはまるのか」ということを、常に考え、瞬発力を上げて対応していけるようにしていきましょう。
課題を見つけて効率的な練習を

先に書いた「『さくらのうた~FIVE』は8分の6拍子である点、『魔女の宅急便メドレー』はメドレーである点」ですが、やはりやってみると難しかったですね。
自分が苦手なリズム・テンポ・拍子・調性などを、しっかり分析・把握して、苦手を減らす(できればなくす)ための練習を進めていきましょう。
また、以前から繰り返しお伝えしていますが、早い段階で正しいアーティキュレーションをつけながら練習することも、忘れないようにしたいですね。
一度くせがついてしまったり、思い込んでしまったアーティキュレーションは、直すのが本当に大変ですので、気をつけて練習を進めていって下さい。
来月は全員集合できそうですので、また楽しみにしています。