表情豊かな演奏をするために気にかけること

2023年1月26日、第66回目のバンドアンサンブルが開催されました。
昨年は、「さぁ、今年は毎月欠かさずに集まるぞ!」と思った矢先に、大雪予報が出て、1月のアンサンブルを泣く泣く中止にしましたが、今年は幸先の良いスタートです。
参加メンバーも、B♭クラリネット3名・ベース・ドラム・ピアノの計6名で、長期でお休みの方々を除いた全員が集まれました。
今年も楽しく、そしてライブ目指して演奏していきましょう!
演奏曲目(順不同)
- I Am The Walrus
- Another Day of Sun~From La La Land~
- CATSメドレー
- Step and Go
- ホールニューワールド
席順を変えてみよう
一般的なアンサンブルでは、パートごとに並ぶ順が決まっていて、ランダムに座ることはありません。
バンドアンサンブルも、以前は曲ごとのパート順に並び替えていたのですが、いつのまにか1回のアンサンブルごとに固定、という形になっていました。
しかも人数も少ないため、どうしても「なんとなくいつもこんな並び」になりがちで、今回に関しては先月とまるっきり同じになってしまっていたので、「ちょっと変えてみましょう」とご提案しました。
座る位置を普段と変えることにより、ベースやドラムとの距離感も変わりますし、他の方の音の聞こえ方も当然変わります。
その時に、「吹きやすいな」と思うか、「いつもと違ってやりにくい」と思うかはわかりませんが、そう感じられるのであれば、周囲の音がちゃんと聞こえている、ということになります。
一方「別にどこで、誰の隣に座っても気にならない」ということだと、実は周りに気が回せてないのかもしれません。(どの席でも合わせられる、という方もいらっしゃいますが)
自分が他のパートにいかに気を回せているか知るきっかけにもなりますし、「今まで席が離れてたから気づかなかったけど、このパートってこんなことやってるんだ」とわかることもあるので、時間に余裕があるようなら、通常のクラリネットアンサンブルでも、たまには並び順を変えてみるのもありかもしれませんね。
表情豊かな演奏をするために気にかけること

他のアンサンブルクラスに比べ、同じ曲に取り組む時間が長いバンドアンサンブル。
毎月、何に主眼を置いて合わせていくかを講師があらかじめ考えてきたり、皆さんで相談したりしていただいていますが、今回のテーマは「表現力」にしました。
表現力と言っても漠然としていますので、具体的に考えてみましょう。
- 強弱の対比
- フレーズの取り方
- どう演奏しようと考えているかの表出
これらをしっかり意識して、演奏に反映させられると、表情豊かな、聴いていて楽しい音楽になります。
今演奏している曲は、たまたま原曲が歌の曲ばかりなので、歌詞を想像したり、ミュージカルなどであればシチュエーションを考えながら吹いたりするだけでも、表現力は上がります。
歌詞は、基本的に単語のつながりで文章が作られていますので、自然に、切れ目や強調したい箇所がわかりやすく(たまにおもしろいところで歌詞が切れることもありますが)、フレーズも取りやすいですし、言葉自体に意味がありますので、気持ちを込めやすいですね。
私達クラリネット吹きは、楽器をくわえているので、歌詞に乗せて音楽を奏でることはできませんが、頭の中で歌いながら演奏することは可能です。
歌詞がわからなくても、「このフレーズをらららで歌うとしたら、どうやって歌うと美しく聞こえるかな?」などを考え、それが演奏に出せるようにしていきたいですね。
原曲が歌ものではない曲を演奏する時も、同じです。
まずは、考えること、そしてそれを表現できる力を、普段の練習から意識して上げていきましょう。
練習も日々新しい気持ちで

後半になかなかのアクシデントがありましたが、なんとか新年最初のバンドアンサンブルを終えることができました。
同じ曲を長い期間演奏していると、深く考えていなくても、なんとなく演奏できるようになってきてしまいます。
それは、みんなで合わせる時も、個人で練習する時も同じ。
都度、目標を設定したり、「もっとできることはないかな」と考えながら、飽きてしまわないよう、工夫しながら演奏していきましょう。
来月は、さらに楽しい演奏を期待しています。