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揃ったアンサンブルの鍵は素早いテンポ共有

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まとまりある演奏ができるようになってきた初級者アンサンブルメンバー

2023年1月23日、今年1回目の初級者アンサンブルが行われました。

現時点で、一番参加者の多い初級者アンサンブルは、なかなか全員集まれず、「今日は久々ですね!」なんて話していたのですが、よくよく考えてみると7名勢揃いは初。

今日を除くと、発表会までにあと1回しかクラスがありませんが、気持ちを合わせて頑張っていきましょう。

そんなわけで、本日はB♭クラリネット7名でアンサンブルしていきます。

演奏曲は、アイルランド民謡『ロンドンデリーの歌』と久石譲作曲『人生のメリーゴーランド』です。

自分達の演奏を分析しよう

初級者アンサンブルの皆さんは、つい先日自主練習をされたとのこと。

自主練習ということは、当然講師は参加していませんので、まずはその時の様子・状態・仕上がりをお聞きしました。

これは、講師が直近の演奏状況の把握をすることと同時に、自分達が練習したことを言語化していただき、改めて分析していただく目的があります。

「何をやり、それがどう結果につながったのか」、または「なぜ良い方向に行かなかったのか」など、振り返って、再度みんなで意識することにより、次へとつながりますので、次回の自主練習に大いに役に立ちます。

もちろん、今日のクラスにも生かすことができますので、「なんか今日の練習、良かったねー」「すっきりしない演奏だったなぁ」に留めず、具体的に、都度分析するくせをつけていきましょう。

揃ったアンサンブルの鍵は素早いテンポ共有

初めての7人でのアンサンブルを楽しむ初級者アンサンブルメンバー

前回、最初の通しはバラバラになってしまいました。(特にロンドンデリーの歌)

今日はそこまでではないものの、なんだかちぐはぐな印象です。

原因は、各自で少しずつ違うテンポ感。
大筋では合っているのですが、ぴたっとはまっていないのです。

アンサンブルでは、人数が増えれば増えるほど、当然テンポが合わせにくくなりますが、一人一人がしっかりテンポを掴めるようになって、縦の線をびしっと合わせていけると、演奏が見違えますので、演奏が始まったら、なるべく早い段階で曲のテンポを共有し、揃えられるようにしていきましょう。

テンポを掴むために大切なタイミングは、

の2点です。

これより後ろになってしまうと、聴いている人に「なんだかばらけているなぁ」という印象を与えてしまいます。

曲の始まりの合図(ブレス)の時

出だしに音があるパートを担当している時は、合図を出してくれる方と一緒にブレスをして、さっとテンポを掴みましょう。

「合図を出してくれるのを見て、自分も入る」のではなく、ブレスの時点でシンクロさせることが大切です。

曲が始まってすぐ

曲の最初から数拍音がない、もしくは、ブレスでうまくテンポを捉えることができなかった時は、メロディーの動き方や、伴奏(刻み)などを聞いて、いち早くテンポに乗りましょう。

そのためには、他のパートのメロディー・伴奏が、どう動いているのかも、把握しておく必要があります。

「あのパート、八分音符で動いているから、聞けばテンポがわかるな」など、普段から注目して、テンポを掴むための目安を、自分の中できちんと持っておきましょう

テンポをさっと共有するために練習でやっておくこと

「曲のテンポを一定に保って演奏せねば」と思って、メトロノームをカチカチしながら練習している方は、多いと思います。

それはとても大事なことなのですが、いつもいつも同じ速さで練習していると、そのテンポでしか吹けなくなってしまう可能性が出てきてしまいますので、やりすぎには注意しましょう。

いつでも同じテンポで演奏するつもりで、皆さん練習に励まれていると思いますが、合図を出す人も、他のプレーヤーも、本番でどんな速度になってしまうかは、実際に吹いてみるまでわかりません。

曲が始まって、「自分が普段練習しているテンポより速い(遅い)」となった時、「いや、でも、自分はこの速さでしか吹けません」となってしまっては、どこかですり合わせることもできず、ちょっとずつずれたまま、進まざるを得なくなってしまいます。

「いつもの練習よりちょっと速めで」「だいぶ遅くメトロノームを鳴らしてみよう」など、イレギュラーな練習もしておくことが、対応力を上げることにつながります。

その時は、本番に近い状況にするためにも、メトロノームを鳴らしてから数拍後には、吹き出すようにしましょう。

曲全体を通さなくてもいいので、どんなテンポも瞬時に掴んで、演奏できるようにしておいて下さい。

もっと周囲にアンテナを張ろう

通し演奏の前に各々準備する初級者アンサンブルメンバー

初級者アンサンブルの皆さんは、吹奏楽などで合わせる経験をされたことがある方も少なく、どうしても自分の楽譜を吹くことに集中してしまいがちです。

しかし、今回お話したテンポのこと然り、強弱の幅やバランスなども、自分達で聞いて、修正できるようになっていかねばなりません。

楽譜から目を上げないにしても、他のメンバーの動きやブレスの気配をきちんと捉えるためのアンテナを、しっかり張っておくようにしましょう。

そして、張ったアンテナを演奏に生かすことも、とても重要ですので、終わったあとにぐったり疲れるくらいの集中力を発揮できるようにしていって下さいね。

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