少ないパートで吹く同じ動きに気を回そう

本日は、上級者アンサンブルがありました。
こちらのクラスも、いよいよ発表会前最後のアンサンブルです。
すでにかっこよく演奏できている上級者アンサンブルの皆さんですが、さらに揃った演奏に向けて頑張っていきましょう。
今日は、発表会ご出演の方が全員揃いましたので、B♭クラリネット5名・バスクラリネット1名の計6名でアンサンブルしていきます。
演奏曲は、J.バーンズ作曲『アルヴァマー序曲』です。
より良い仕上げのためには
以前から、さすがの演奏を聴かせて下さっている上級者アンサンブルの皆さんですが、まだできることはもちろんあります。
演奏が締まって聞こえるポイントは、曲やフレーズの入りをみんなで揃えたり、強弱の切り替えをしっかりするなど、随所にありますが、特に、同じ動きの人は同じように吹くことを心がけると、統一感が生まれて、よりぴしっとした印象を与えることができます。
それは、同時に動いている時もそうですし、例えば1st→2nd→3rdというように、同じフレーズを受け渡していく時も同じです。
音量・アーティキュレーション・ニュアンスなど、まるで1人の人が吹いているように聞かせられるといいですね。
メロディー・伴奏に関わらず、気をつけていきましょう。
少ないパートで吹く同じ動きに気を回そう

また、全員一緒に動いていたり、揃っての入りの時は、意識を向けやすいのですが、「2~4番が、ハモって合いの手を吹いている」「1st・2ndだけが、一緒に細かい動きをしている」など、一部のパートだけが同じことをしている場合は、意外と気にかけることが疎かになりがちです。
人数が少ないため、あまり気にしてなくても揃ってるように聞こえたりするからなのですが、「合ってるっぽいからOK」ではなく「きっちり合わせにいく」ことを、常に頭の片隅に置いておきましょう。
全体から見たら、わずかに見えるそのような部分が、しっかりと揃えられると、曲としての完成度はぐっと増します。
やはり、整然と音を並べること(無機質という意味ではありません)は、聞いている人に「すっきりとした演奏」として届きますので、細部にもきちんと気を回すようにしていきましょう。
聴きすぎず、でもちゃんと聴いていく

以前からお伝えしていますが、音楽を2人以上で演奏する場合は、「聴く」ことが必要になってきます。
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同じ曲を、同じタイミングで吹いている、というだけと、周囲に気を配って吹いているのとでは、聞こえてくる音楽に、大きな差が生まれますので、「周りを聴いて、一緒に奏でる」ようにしましょう。
また、「聴いてから吹く」ことをしてしまうと、遅れてずれてしまうので、そこは注意が必要です。
その点、上級者アンサンブルの皆さんは安定されていますし、今回やった「少ないパートでのタイミングの意識」も、とても良くなりました。
発表会では、ぜひ圧巻の演奏を聴かせて下さいね。