メロディー以外で曲の骨組みをしっかり作ろう

2024年6月19日、今年6回目の中級者アンサンブル・チームかるがもが行われました。
まだ6月も半ばを過ぎたところなのに、夏のような暑さですね。
真夏が思いやられます…
クラリネットの音程も上ずる季節になってきましたので、自分の吹いている音のピッチにも気を配って練習するようにして下さいね。
今日は、1名ご都合がつきませんでしたので、B♭クラリネット3名とバスクラリネット1名の計4名で、曲の仕上げに向けて頑張っていきましょう。(通しの時のみ講師も参加)
演奏曲は、P.デスモンド作曲『Take Five』と西條太貴編曲『千と千尋の神隠しメドレー』です。
パートが欠けた状態で練習するメリット
今回のチームかるがももそうですが、他のアンサンブルクラスでも、メンバーが揃わない状況で練習を進めていかねばならない、ということがちょこちょこあります。
アンサンブルは、吹奏楽と違って1人1パートのことが多いので、どこかが欠けてしまうと困ってしまいますが、そんな時は欠けていることを逆手に取って、次回以降全員集まれる時により良い演奏になるような練習をするようにしましょう。
抜けているパートがある時のメリットとしては
- いつも聞こえにくいパートが聞こえやすくなる
- 普段いるパートがいないことで「あのパートがこういうことを担当していたのか」とわかる
という点があります。
アンサンブルをする時は「こういう動きをしているパートがある」というだけではなく、「誰が何をやっているか」という認識をしっかり持つことが大切ですので、その点においてプラスになる、というわけです。
もちろん、全員が揃って曲を組み立てられることが一番いいのですが、「パートが揃ってないから、曲を仕上げられない」と思わず、その時にできることに目を向けて練習をしていきましょう。
メロディー以外で曲の骨組みをしっかり作ろう

アンサンブルを始めとして、複数人で演奏する時には、ついついメロディーだけが重要な気がしてしまいますが、もちろんそんなことはなく、むしろメロディーを除いたパートがいかにきちんと吹けているかで、曲の精度は大きく変わります。(当然、メロディーも大切です)
今回お休みだった方は、『Take Five』では1st、『千と千尋の神隠しメドレー』ではメロディーの多い2ndを吹かれているので、今日はメロディー以外がよく聞こえることが多かったですね。
特に『Take Five』では、ソロ(もしくはソリ)が順番に回っていく中間部を除くと、「メロディーは1st」「1st以外は刻みやハモリ」と明確に分かれていますので、2nd~バスクラまでのパートが、縦の線をピシッと揃えて、揺らぐことなく吹き続けることが求められ、そしてそれが曲としての出来を左右するのです。
他の曲でも、メロディーを聴いて寄り添うことは大切ですが、かと言って支える側のパートが揺らいでしまっては、全員が吹きづらく感じることになります。
テンポやカウントの主導はメロディーがするべきで、みんながそれに合わせて行くことは必要ですが、メロディー以外のパートがどっしりと構え、曲としての骨格を作る意識は常に持つように努めましょう。
今回は、たまたまメロディーを担当している方がお休みでしたが、全員揃っている時にも、時間を取ってメロディーを除いたパートのみで合わせてみて、自分達の役割と、どう吹くべきかの確認ができるといいですね。
今日やったこと・できたことを安定させよう

クラスの最後には講師も加わって録音をしましたが、だいぶ演奏に向けての意識も変わってきたのではないでしょうか。
細切れで練習していた時にはできても、通してみるとできなかったり、逆に流れでうまく吹けた、という箇所もあったかと思います。
次回、今日お休みだった方に「吹きやすくなってる!」と思っていただけるように、各々がいつでも安定して演奏できるようにしておいて下さいね。