アンサンブルを仕上げる時の練習の進め方
2022年8月22日、今年8回目の初級者アンサンブルが行われました。
いよいよ発表会まで1ヶ月を切り、初級者アンサンブルは他のクラスに先駆けて、最後のレッスンとなりました。
来月、自主練習をされるそうなので、今日しっかり仕上げて、練習の時は確認作業に徹することができるようにしていきましょう。
先月はお休みの方がいらしたので、少し寂しかったですが、今回は発表会参加の6名が勢揃いされました。
自主練習を除くと、6人での演奏は、2回目にして本番前最後となってしまいますが、お互い寄り添った演奏を目指していきたいですね。
今日の演奏曲も、玉置浩二作曲『夏の終わりのハーモニー』です。
どんな「夏の終わり」にするか考えよう
今回の演奏曲は、元々男性2人でのデュエット曲ですので、歌詞がついています。
その歌詞を読んでからでもいいですし、「先入観はいらない!」と思えば読まなくてもいいのですが、曲のイメージを各自が持っておくことで、音楽に深みが生まれます。
タイトルから受ける印象というのも大切ですね。
時間があれば、それぞれのイメージを伝え合うと、曲の見え方が多角的になり、さらにおもしろい演奏になります。(かといって、無理に共通意識を持つ必要はありません)
歌詞がついている部分を演奏する時もそうですし、前奏(イントロ)・間奏・後奏(アウトロ)でどんな情景を思い浮かべるか、それをどのように表現したいか、どうやったら聞いてる人に伝えることができるか、などを考えながら、練習したりアンサンブルするようにしましょう。
アンサンブルを仕上げる時の練習の進め方
今回は、本番前最後の練習ということで、「アンサンブルの仕上げ」という点に着目して、進めていきましょう。
限られた時間を効率的に使うには、まず全体の現状把握が大切です。
「どれくらい仕上がっているのか」「どんなところが、もっと良くできるのか」などを知るために、まずは通しましょう。
その後は、くまなく練習していきます。
できているところもできていないところも、全てです。
もちろん、練習時間の配分は均等ではなく、できない箇所・もっと良くできる部分に多く割いて、安定して吹けているところは確認する程度、ということで構いませんし、曲の最初からやらなくてはいけない、ということもありません。
気をつけなくてはいけないのは、細切れで練習して、いざ通そうとしてもうまくいかない、ということになってしまうと、部分練習の意味があまりなくなってしまいますので、練習記号ごとなどで分けて練習をした時は、その前から続けて吹いて、前からの流れでも思ったように演奏できるか、チェックするようにしましょう。
仕上げですので、丁寧に進めていくことが大事ですが、どこかの箇所に掛かりきりになって、全てを見る時間が足りなくならないように、自分達で進めていく際は重々気をつけて下さいね。
最後の通しの出来は…?
今回は、最初の通しの時に、イントロが落ち着かなかったため、曲の始めから見ていく形で進めました。
最後は、皆さんのご希望で2回通し&録音。
1回目は、初級者アンサンブル恒例の「入場→礼→チューニング」もやってからの通し演奏です。
その出来はというと、演奏した皆さんも講師も「今までで一番良かったんじゃない!?」と思わず口をついて出るくらいの、とても良い仕上がり。
2回目の通しは、立て続けになってしまったので、少し疲れが見える方もいらっしゃいましたが、それでもかなり安定してきました。
ただ、本番というのは「練習の8割の力が出せれば上出来」とよく言われます。
ということは、今日良かったと思った出来が8割になるように、もっともっと上を目指しておいた方がいい、ということになります。
「良かったんじゃない!?」の感覚をモチベーションに、さらに満足のいく演奏を目指して、練習を積み重ねておいて下さいね。
発表会での演奏、楽しみにしています!