アンサンブルの難曲はまず骨組み作りから
2023年11月18日、今年11回目の中級者アンサンブル・チームくらげが開催されました。
今日で、次の発表会までちょうど残り3ヶ月。
いつになく早い感じがして、すでに焦ってきますね。
とはいえ、焦ったところで良いことはありませんので、今できることを少しずつ積み重ねて、本番に向かっていきましょう。
本日も発表会出演予定の方が全員揃いましたので、B♭クラリネット4名・バスクラリネット1名の計5名で合わせていきます。
演奏曲は、鈴木歌穂作曲『ある冬の日、子ぎつねの物語』です。
頭も体もリラックスして臨もう
こちらのクラスは、今演奏している曲が難しいのもあってか、部屋に入れるまで座っていたロビーでのご様子が、なんだかどよーん。
皆さんの口数も減り気味でしたね。
せっかくかわいらしい曲を練習しているので、たとえ細かい部分が吹けなかったとしても、気持ちは明るく持っていきましょう。
メンタルは、如実に演奏に出てしまいますし、体が緊張状態になってしまうと、できるものもできなくなってしまったりします。
吹いている時に「なんでできないのー!」と、自分を追い込むような考え方をしてしまうのも良くありません。
ある意味一番難しいですが、平常心で、リラックスして合わせに臨むようにしましょう。
アンサンブルの難曲はまず骨組み作りから
「難しい曲」と一口に言っても、いろいろな難しさがありますが、今回チームくらげの皆さんが苦労されている一番の原因は、細かい音が続く点にあると思います。
楽譜にある音を、最終的にはもれなく吹かなければいけませんが、「追いつけない」「指が回らない」という状態の時には、合わせで「全部の音を吹こうとする」のは悪手です。
拍にはまりきらず、ずれてしまうことはもちろん、カウントを見失ってしまって訳がわからなくなったり、戻れなくなってしまうことにもつながります。
例えば、十六分音符が四分音符4つ分並んでいたとして、拍に収まりきらないけど全部吹く(当然遅れる)、というのと、音は端折っているけれど拍の頭は死守する、という吹き方であれば、後者の方がアンサンブルする時にやるべきことです。
個人で練習していて、「ちゃんと指を覚えよう」「確実に全部の音を吹いてみよう」という進め方をする時は、必ず作らねばなりませんが、それをやるのは、みんなで合わせる場ではないのです。
アンサンブルでは、「遅れてでも全ての音を吹く」ことよりも、「拍のあたまだけでも、正しい音を正しい位置で吹く」方を優先し、まずはしっかりと骨組みを作ることを意識していきましょう。
音を埋めていく作業は、あとからいくらでもできます。
できることを増やしながら他パートに気を回そう
不安さ全開で今日のアンサンブルに臨まれた皆さんでしたが、先月よりも確実に前進されていました。
ただ、まだ自分のパートに一生懸命で、他の方々が何をやっているのか、誰と同じことを吹いていたり、やりとりしているのかまでは、気が回せていませんね。
担当しているパートの楽譜を確実に演奏していくことと同じくらい、他パートとの関わりというのは、アンサンブルには欠かせないものです。
そこまで気が回せるよう、まずは骨組み作りから始めて、着実に進んでいきましょう。
次回に向けて、さらに個々の精度を上げておいて下さいね。