アンサンブルのずれの対処方法を決めておこう

2023年8月21日、今年8回目の初級者アンサンブルが行われました。
こちらのクラスも、なかなかメンバー全員が揃っての演奏ができませんでしたが、各自のアンサンブル力が着実に上がってきていることを感じますので、その部分に大いに期待しています。
今回は、さらに音楽的な仕上げを目指して、頑張っていきましょう。
今日も発表会出演予定の方が全員ご参加下さいましたので、B♭クラリネット3名で合わせていきます。
演奏曲は、E.サティ作曲『ジムノペディ第1番』と、S.ジョプリン作曲『エンターテイナー』です。
曲の吹き分けを徹底しよう
今回取り組んでいる『ジムノペディ第1番』と『エンターテイナー』は、しっとり美しい曲と、軽やかでリズミカルな曲ですので、全く違う曲調です。
続けて演奏する場合、この音楽的な切り替えというのが思っているよりも難しいので、個人練習をしている時から、大げさに曲の表現に取り組んだり、続けて吹いてみて、きちんと2曲を吹き分けられているかを、チェックするようにしていきましょう。
テンポの切り替えも重要ですね。
どちらも曖昧なテンポにならず、数十秒の間に曲のモードをパシッと変えられるように、普段から気をつけておいて下さい。
アンサンブルのずれの対処方法を決めておこう

指揮者がいないアンサンブルは、ずれないに越したことはありませんが、ふとした瞬間に誰かが「あれ?」と思ってしまったりすると、テンポや拍子を見失って、拍がずれてしまうことがないとも言い切れません。
そんな万一のために、ずれに気づいた時にどうするかを、念のために決めておきましょう。
アンサンブルの人数によっても変わってきますが、今回の初級者アンサンブルのように少なめの編成の時には、メロディーの人に合わせるとわかりやすくて良いですね。
それは、たとえメロディーの人がずれたとしてもです。
メロディーをガイドに、再集合できるようにしましょう。
ちなみに、人数が多い場合は、正しく吹いている人が多い方に合わせる方が、大きな混乱なく元に戻れるはずです。
とはいえ、ずれた人もそれ以外の人も、ずれたことに気づけなければ修正のしようがありません。
そのためには、自分のパートだけでなく、他のパートや曲の全体像を把握しておく必要があります。
また、回数を合わせている曲であれば、どこかで違和感を感じるはずですので、それがわかった時に「さぁ、どうしたらいいのか」と瞬時に判断し、対応できる力をつけていけるようにしていきたいですね。
ずれが最小限に留められるように、不意な出来事に動じずに対処できるくらい、吹き込んでおきましょう。
安定性と瞬発力を身につけよう

「何回合わせても、同じように吹ける」という、安定した演奏が理想ではありますが、そうは言っても、本番の恐ろしさで、何が起こるかわかりません。
想定外のことがあっても、冷静に対応できる瞬発力を持ち合わせておくことは、とても大事です。
今回も、何度かずれてしまうことがありましたが、「あ、ずれた!」と察知した方々の、対処のスピードは素晴らしかったです。
「終わり良ければ…」というわけでもありませんが、何かあった時でも、曲の終わりが揃えれば、聴いてる側には案外違和感がなかったりしますので、しれっと吹き切れるように気持ちの安定も追い求めていきましょう。
本番後、皆さんの素敵な笑顔が見られることを、楽しみにしています。