アンサンブルで人数が揃わない時にできる練習
2023年5月20日、今年5回目の中級者アンサンブル・チームくらげが開催されました。
最近は週末に雨が多いので、やっぱり当たってしまいました。
来月はすっきり晴れてほしいものですが、もしかして梅雨入りしているかもしれませんね。
今月は、発表会出演メンバーが揃う予定だったのですが、不安定な気候が続いていることも関係あるのか、寂しいことにB♭クラリネット2名・バスクラリネット1名の計3名のご参加となりました。
チームくらげでこんなに人数が少ないのは初めてですが、少ないなりに楽しんで演奏していきましょう。
演奏曲は、植松伸夫作曲『ファイナルファンタジー・メインテーマ』と、鈴木英史作曲『フォスターラプソディー』です。
パートが揃っていないと特に難しくなるポイント
今回、2曲とも編成は五重奏です。
ご参加が3名ということは、2パート足りないわけで、そうすると部分によっては難易度が格段に上がるポイントがあります。
それは、「動いているパートがいない箇所」です。
もちろん、元々全員伸ばしていたりして、誰も動いていないところもありますね。
しかし今回は、それだけではなく、メロディーがいなかったり、合いの手がいなかったり、拍の目安となるパートが欠けていることが非常に多く、吹きにくく(数えにくく)感じたはずです。
これは普段から、
- メトロノームでテンポキープのくせをつける
- 他のパートを把握して、頭の中で流しながら練習する
などに気をつけることで、多少難しさが緩和されます。
また、1人で練習している時は、長い音符や休符を端折って練習してしまいがちですが、そのようにしていると、いざ合わせた時に、ますますカウントがわからなくなってしまいます。
極力メトロノームをかけて、正しいテンポ・拍子・長さでの練習を、当たり前にしておきましょう。
アンサンブルで人数が揃わない時にできる練習
アンサンブルでは、全パートがいないと練習ができない気がしてしまいますが、そんなことはありません。(もちろん揃っている方が良いですが)
パートが少ないということは、今いる人達・今いるパートの音がよく聞こえますので、普段見えなかった曲の作りが見えるようになってきます。
各パートの役割(メロディー・伴奏・ハーモニー・対旋律など)もそうですし、自分と同じことをやっているパートがいるのかいないのかもわかりますね。
人数が少なければ、普段隣合わないパートと隣の席になることもあり、それによる新しい発見もあるはずです。
さらに、スコアを活用すると、いないパートのことも含め、もっとはっきり全容を掴むことができます。
そして、
「この部分のメロディーはあのパートか」
「ここは、このパートと同じことしてて、ハモッてるな」
など、重要なことは、楽譜にメモしておくと、よりアンサンブルがスムーズになりますので、どんどん書き込むようにしましょう。
一度、他のパートに気が向くようになれば、今後のアンサンブルでいろいろなパートが耳に入ってくるようになり、合わせることへ気を配れるようになっていきます。
欠けているパートがある練習も、有意義なものにしていければ、全員揃った時の精度が上がりますので、その時だからこそできることを得るために、しっかり目的を持って臨むようにしましょう。
アンサンブルすることに直結する練習をしておこう
3人でのアンサンブルはやはり少し寂しかったですが、それでも合わせると楽しいですね。
今日やったことを、次回以降につなげるべく、いろいろなことを考えながら個人練習をしてみて下さい。
また、残念ながらお休みされた方々も、自分なりの曲の分析をしておいていただけると、次に合わせた時に聞こえ方・仕上げ方が変わってくるはずです。
練習の仕方を工夫して、みんなで合わせられる時間を、濃いものにしていきましょう。