力を抜いた演奏で良い音を手に入れよう

2020年02月11日 535PV

東京クラリネット教室のレッスンに通われている生徒さんの多くが、共通して悩まれていることが「力」。

入り方、入る箇所に違いはありますが、多くの方がどこかしら力んだ状態で吹かれています。

しかし、クラリネットを吹く上での余分な力というのは、演奏の邪魔にしかなりませんし、求める「良い音」とは遠ざかってしまいます

今回は、力をかけてしまいやすいポイントを確認しながら、どのようにするのが良いのか考えていきましょう。

力が入りやすいポイントその1・口

1つ目は、「口」です。
クラリネットは、マウスピースをくわえて音を出す楽器なので、くわえる際の力加減が非常に難しいですね。

噛んでしまっている人はいないかと思いますが、上下の唇でぎゅっと挟み込んでいませんか?

ブレスのあとに口を閉じて、吹く準備をしますが、音を出す瞬間にそれ以上に唇に力が入って、きゅっと口をすぼめたようにマウスピースをくわえているようであれば、やりすぎです。

ただでさえ、マウスピースとリードの隙間は狭いのに、上下から力をかけると、さらに狭くなってしまって息が入りにくくなり、音を鳴らそうとますます力をかけて息を入れようとする、という悪循環に陥ります。

マウスピースをくわえる際、もちろん上下の歯で圧力をかけることは必要です。
しかし、唇に力を入れる必要はありません。

また、「息もれしないように」と、口の両脇をぐっと引いている人を見かけますが、横に引けば引くほど、息もれします

クラリネットのマウスピースは、思っているより厚みがあるので、唇を横に引いて、隙間を平らにしてしまうと、マウスピースに沿って口を閉じられなくなってしまうので、もれてしまうのです。

いずれにせよ、マウスピースをくわえて、ただ閉じるだけです。

むぎゅっと口を締めないようにしましょう。

力が入りやすいポイントその2・お腹

2点目は、「お腹」です。

どうしても「お腹で支える」=「お腹に力を入れる」になってしまいがちで、頑張れば頑張るほどお腹にぐっと力が入る人は多いのではないでしょうか。

そしてさらに、部活などによっては「お腹に力が入ることが正しい」と教わることもあったりするので、「あえてお腹に力を入れて吹こうとしていた」という方にも、よく出会います。

実際には、お腹の支えは、あくまで空気をたっぷり入れたことにより、お腹が硬くなる、ということです。

わかりにくい場合は、バスケットボールやバレーボールなどに、空気をパンパンに入れたところを想像してみて下さい。
ボール自体の硬さが変わるわけではありませんが、空気が入れば硬くなりますね。

そのようなイメージです。

クラリネット演奏に大切な正しい腹式呼吸

たっぷり息を吸って、空気によるお腹の支えを作る練習をしましょう。

お腹に力を入れることは、息がスムーズに出ることを妨げてしまいますので、ぐっと力んでしまうことは避けることが大切です。

また、少し後ろに倒れた座り方をすると、体を支えるために腹筋に力が入ってしまいますので、まっすぐ座るように心がけて下さいね。

力が入りやすいポイントその3・指

クラリネットは、右手の親指と口だけで楽器を支えています。

右手親指以外の指は、ホール(指穴)をふさぐ役割のみで、楽器を持つ役割は担っていないので、握ってはいけません。
指の動きが悪くなることにくわえ、指に力が入れば腕にも入り、最終的には体にも力が入ってしまうからです。

しかし、「右手の親指と口だけで楽器を支える」のがなんとなく不安で、楽器を握ってしまう人が多いのが現状です。

気持ちはわかります。
わかるのですが、握るのが当たり前になってしまうと、例えば左手親指だけなど指が少ない音の時に不安感が増し、その指を楽器にぐっと押しつけるように力をかけてしまいます。

一方向から力がかかれば、楽器はぐらつきますので、そのぐらつきを防ぐために口に力を入れる、ということが起きてしまいます。

結果として、指に力を入れたせいで、口にまで力が入ってしまうわけです。
余分な力は、悪循環しか招きませんね。

楽器が落ちないように、右手親指で支える以外の力は、手指のどこにも入れないように気をつけましょう。
余計な力が入ってなければ、楽器がグラグラすることはないはずです。

脱力は良い音で吹くための第一歩

力の厄介なところは「入れてるつもりがないのに、入ってしまっている」ということ。

「力を抜かなきゃ!」と思うと、ますます力んでしまうのが難しいところですが、無意識でなってしまうものは、意識してコントロールするようにしましょう。

レッスンをしていると、よく「きれいな音で吹けるようにするには、どうしたらいいですか」と聞かれますが、まずはいらない力を全て抜くこと

リードやマウスピース、リガチャーなどに気を回すのは、そのあとです。

できれば鏡で自分の状態を見て、気づかぬうちに入っている力を、認識することから始めましょう。

今回挙げた、口・お腹・指全てから余計な力が抜ければ、良い音に近づける上、吹きやすさが増します。
慌てずにゆっくりと、楽な状態での演奏を目指していきましょう。

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