東京クラリネット教室
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クラリネット上達に欠かせないロングトーン練習

2019年09月26日1,442PV

東京クラリネット教室には、クラリネットを未経験から始めて、徐々にできることが増えてきた方や、長いブランクを経てクラリネットを再開した生徒さんが、多くいらっしゃいます。

また、部活で日々頑張っている子達もいます。

その全ての方達にとって、最適かつ重要な練習は、やはりロングトーンです。

あれこれやりたいことがあって、何をやっていいかわからない時も、まずはロングトーン。

しっかり意味のあるロングトーンを経てから、次の段階に進むことで、その先は驚くほど順調に進んでいけます。

レッスンの際も、特別な場合を除いて、まずロングトーンを聴かせていただいています。

生徒さんごとの課題が、顕著に出るものだからです。

今回は、ロングトーンにはどんな意味があるのか、また、どんなことに気をつけて練習すると、より効果的なのかを、改めて考えていきましょう。

ロングトーンをやる意味

ロングトーンというのは、クラリネットをやり始めて、一番最初に出合う練習でしょう。
クラリネットだけではなく、どの管楽器にとっても、そうだと思います。

しかし、「ただ伸ばすだけの練習」と捉えられがちなので、なんとなくやり過ごしている方が多いように感じます。

私は、楽器演奏をよく、文字を書くことや、文章を読むことに例えてお話しするのですが、それになぞらえてロングトーンをご説明すれば、「筆記具を正しく持つ」「丁寧に、一つ一つの文字を身につけていく」など、すらすらと文章を書くために、幼少期に当たり前にやっていたことと同じです。

つまり、

  • 正しくクラリネットを持ち、正しいアンブシュアで、楽器を吹く
  • 一つ一つの運指の習得と、曲を吹くために大切な要素を身につけていく

それがロングトーンをやる意味で、これらはすらすらと曲を吹くために必要なことなのです。

部活などで楽器を始めると、「ほら、いいから曲を吹いて!」という状況に追い込まれやすく、「とにかく音を出す」ことに目を奪われ、基礎は置き去りになります。

すると、将来的にクラリネットを吹き続けようとした時に、「あれ?私、ちゃんとした吹き方知らないかも…」ということになって、迷いが生まれてしまいます。

「音が出るからいいや~」ではなく、きちんとした基礎練習があってこその良い演奏であることを、しっかり心に留めておきましょう。

効果的なロングトーンにするために

しかし、何も考えずにただ音を伸ばしても、それは「ただ音を伸ばす練習」でしかありません。

ロングトーンは、クラリネットを吹く上での全ての要素が詰まっていますので、きちんと意識をしながら練習しましょう。

そして、必ずメトロノームを使います。

本来の目的をきちんと意識する

私がレッスンや、生徒さんの練習時にお勧めしているロングトーンは、四分音符60で、8拍伸ばして4拍お休み、のパターンです。

このくらいの長さが伸ばせれば、曲の中でもあまり困りませんし、これ以上の遅さ・長さになると、「長く伸ばすこと」が目的になりがちです。

長く伸ばすことが目的になると、小さい音でとにかく伸ばそうとしたり、苦しくなってきた時に、無理矢理息を絞り出したりしてしまいます。

しかし、ロングトーンで大切なのは楽な状態で、より大きく、まっすぐ伸ばすことなので、そのような吹き方は、本来の目的から大きく外れることになります。

四分音符60・8拍に設定して、伸ばしている最中に「これ以上吹くと、力が入るかも」「音が細くなるかも」という時は、その手前で切ってしまって大丈夫です。

そして、次の音に行くまでの休みの間に、なぜ続かなかったのかを、しっかり考えましょう。

息を吸い足りなかったのか、音を出すのに力をかけてしまって空気をロスしたのか、はたまた両方なのか。

都度修正していけるといいですね。

正しくカウントする

8拍数える時には、「1~8」で数えるのではなく、4のサイクルでカウントしましょう。

曲の中で、8拍子と4拍子が交互に出てくることは、かなりの確率でありません。

4拍で数え続ける練習を、ロングトーンの時にしておくことで、曲でもきちんと数え続けることができるようになります。

ですので、先程の「吹き方が変わりそうな時は、8拍より手前で切る」場合も、4のサイクルは止めないようにします。

例えば、2拍早めに切った時に、冷静に「3・4」と数えられれば、それを曲で活かせ、自分がどこを吹いているか見失うこともなくなるでしょう。

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必ず楽譜を見る

楽譜が読めない、と思っている方は特に、ロングトーンの時に、必ず楽譜を見るようにしましょう。

時間があれば、半音階で吹きます。

そして、自分がどの高さの、なんという音を出しているのか、しっかり楽譜で確認しながら、ロングトーンをしましょう。

半音階も、指の流れで順番ならなんとなく吹ける…という状態にしてはいけません。

曲で、楽譜を見ると同時に、勝手に指がその音を押さえられるようにするには、ロングトーンで楽譜を見ることが不可欠です。

音一つ一つと運指を、きっちり結びつけていきましょう。

正しく手を使う

ロングトーンの際は、音を1つずつ伸ばしていますので、指をパラパラと速く動かすことはありませんね。

指を動かそうとすると、どうしても力が入ったり、変な持ち方をしてしまったりすることがありますが、その心配がない、ということになります。

クラリネットを握ってしまっていないか、使っていない指は持ち場を離れてしまっていないか、右手の親指は無理なく楽器を支えているか、ひじは張っていないか、など、手の使い方を、鏡があればその前に座り、チェックしながら吹きます。

ここで変なことをしていたら、曲で指が回りません。

手の形・力を、見逃さないようにしましょう。

最大限の呼吸をする

先述の通り「楽な状態で、より大きく、まっすぐ伸ばす」ためには、たっぷり息を吸うことが大切です。

できれば、お休みの「3」で体の中にある空気を吐き出し、「4」で自分の最大限吸い込むようにしましょう。

人の動きは対になっているので、「もう吸えない!」というところまで吸えれば、あとは勝手に空気が出てきます。

それを楽器に吹き込めば、「楽な状態で、より大きく、まっすぐ伸ばせる」というわけです。

出だしを合わせる

2人以上で演奏する場合、吹き出しを合わせることは、演奏の第一印象として、とても大切です。

しかし、これは意外に難しく、普段からやっていないとできません。

ブレスを、メトロノームのカウントと合わせてすることを、先程書きましたが、ブレスを合わせているにも関わらず、出だしがメトロノームに合わない、ということは、多々あります。

また、合わせようとすると、力んでしまったりすることもありますので、ロングトーン練習では、必ずメトロノームを使用し、慣れておくことが大事です。

吹き出しと吹き終わりにも気を回す

「まっすぐ伸ばす」というのは、伸ばしている最中のことだけではありません。

音の出だしや吹き終わりが弱くなったり、逆に強くなったりしないことも意味します。

ロングトーンの理想は、最初から最後まで、まっすぐな音です。

曲中のフレーズの終わりに、音を弱くすることなどはありますが、あれは「弱くしている」のであって、「弱くなっている」のではありません。

最初の音にアクセント、も同義です。

「意図的に強くしている」のと「ついつい出だしがきつくなっちゃう」は違いますね。

まずは、まっすぐな音、という素材を用意した上で、それぞれのシチュエーションで加工するのです。

出だしから吹き終わりまで、音量も力も、何も変わらない音を出しましょう。

ロングトーンは惰性では吹けない

このように考えてみると、ロングトーンは「ただ伸ばすだけの練習」どころか、「とんでもなく大変な練習」であることが、わかると思います。

その分、集中して練習すれば、クラリネット演奏が底上げされることは、間違いありません。

惰性で吹いてしまいやすい練習だからこそ、今一度意義を見直して、確かな演奏力を身につけていきましょう。

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