クラリネットで響きのある高音を出すためには

2020年06月30日 378PV

楽譜を見ながら座って演奏する生徒

あっという間に6月が終わりますね。

東京クラリネット教室は、オンラインレッスンと並行して、今月からスタジオレッスンを再開しましたが、早1ヶ月が経とうとしています。

オンラインレッスンも、想像以上に違和感がなく、受講いただいた生徒さんには好評でしたが、とは言え、スタジオやカラオケ店などが閉まっていた期間、おうちで音が出せない方には、レッスンを受けていただくことができず、悩ましい日々を過ごしていました。

ですので、やはりスタジオでレッスンできるのは、とてもありがたいなぁと実感しています。
早く、アンサンブルや部活なども、気兼ねなくできる状況になるといいですね。

さて今回は、レッスンで生徒さんからよく相談される、高音の吹き方についてお話しようと思います。

音域が広いがゆえの悩み

クラリネットは、最低音の「ミ」からhigh B♭のさらに1オクターブ上の「ド」まで、約4オクターブ弱の音域を持つ楽器です。

音域ごとに音色が変わるのが、クラリネットの魅力ではありますが、その中でも音が上がっていくに従って、

「響きが変わってしまう」
「キンキンした音になってる気がする」

というお悩みを抱えている方は、教室の生徒さんも含め、とても多くいらっしゃるのが現状です。

些細なことで、響きのない薄い音になってしまうのですが、逆に言えば、ちょっとしたことに気をつければ、吹いていても聴いていても心地よい音が鳴る、ということ。

その「ちょっとしたポイント」をしっかり押さえて、どの音域も差のない演奏ができるようにしていきましょう。

やはり敵は「力」

楽譜を見ながら座って演奏する生徒

中音域から高音域にかけて、響きがなかったり、キンキンしたきつい音になってしまう理由は、一言で言うと、「力」です。

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東京クラリネット教室のレッスンに通われている生徒さんの多くが、共通して悩まれていることが「力」。 入り方、入る箇所に違いはありますが、多くの方がどこかしら力んだ状態で吹かれています。 しかし、クラリネットを吹く上での余分な力というのは、演奏の邪魔にしかなりませんし、求める「良い ...... 続きを読む
2020年02月11日 814pv

高い音を吹く時に、特に力が入りやすいのは

の3点です。

そして、その3点に力が入る原因として大きいのが「高い音をしっかり鳴らそう」という意識です。

高音を出す時の意識を変えよう

吹いて音を出す楽器というのはいろいろとありますが、大抵の楽器は、音域によって息の量やスピードを変えて演奏します。

しかし、クラリネットは基本的に全ての音域を同じ息で吹く楽器です。

ところが「高い音は頑張らないと鳴らない」と、無意識に思い込んでいることが多く、「頑張る=力を入れる」という発想になり、力みが発生するのです。

まずは、クラリネットの高い音は、力んだらきちんと鳴らないと意識しましょう。

押さえている指で楽器を握り、口をぎゅっと締め、息を絞り出す。
無意識で、そんな力が入った状態になってしまうのであれば、意識的にコントロールすることが大切です。

息のスピードを上げるのに力はいらない

レッスン中に大切なことをメモする生徒

「高い音を出そうと頑張らないように意識したら、ちゃんと鳴らなくなったんだけど…」という方もいるかもしれません。

それは、音が鳴るための、充分な息のスピードがなくなってしまっていることを意味します。

中音域~高音域を、良い音程・良い音色で鳴らすには、息のスピードは必要です。
そして、息のスピードというのは、力を入れると下がります。

ところが、「力を入れると、息のスピードが上がる(ような気がする)」と思っている人が力を抜くと、「息がひよひよになっちゃって、全然入らない」ということになります。

そうすると、先程のように「力を抜いたら、高い音が鳴らない」→「やっぱり力を入れなきゃ駄目じゃん!」のループから抜け出せなくなり、「自分の吹いている高音は嫌い…吹きたくない…」に繋がってしまうのです。

「力を入れないと息のスピードは上がらない」は気のせいです。
息のスピードと力は、反比例します

声で確認してみよう

大きな声が出せる環境であれば、息をたっぷり吸って、歌うでも叫ぶでもいいので、なるべく大声を出してみましょう。

力は入りましたか?
入ってないはずです。

では逆に、手をぎゅっと握りしめたり、お腹にぐっと力を入れて、声を出してみて下さい。

息が思うように出ないですよね。
楽器を吹く時も同じです。

息のスピードを上げるには

ただ、「息のスピードを上げる」と言っても、どうしたらいいのかわかりにくいですよね。
私もずっと「息が遅い!」と自分の先生から言われ、悩んでいました。

まずは、息をたくさん吸って、その息が体から勝手に出ていくイメージを持ちながら、なるべく大きな音を出そうとしてみて下さい。(もちろん力は入れませんよ!)
開放の「ソ」でも、その下の「ド」でも、鳴らしやすい音で構いません。

楽に大きな音が鳴らせたら、レジスターキーを使った音域の音で、同じように吹いてみましょう。

音域が変わっても、どこにも余分な力が入らず吹けたら、どんどん高い音に上がってみると、それまでに比べ、太く豊かな音が鳴るはずです。

その時は、とりあえず音程などは気にしなくて大丈夫。
のびのびと練習して下さい。

音域の区別をせずに吹けるようにしていこう

「苦手だな」「嫌だな」と思っていることに対して、身構えてしまうのは当然のこと。
身構えれば力も入るため、思うように音が出せなくなり、ますますマイナスの感情を抱いてしまいます。

また、「高い音は頑張るべき」との(無意識の)思い込みは、響きのない音を招き、そのマイナス感情に拍車をかけます。

余分な力が入らないように、ポジティブな考え方をして、どの音域も区別なく演奏できることを目指していきましょう。

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