苦手なリズムを克服するための練習方法
東京クラリネット教室今回の参加者は、B♭クラリネット6名と、講師のバスクラで計7名です。
アンサンブルに興味はあったものの、なかなかご予定が合わず、参加できなかった、という方々が集まって下さいました。
全員初対面、ということで、まずは自己紹介から。
まず集合したロビーでは、皆さんちょっと緊張されていた感じでしたが、この自己紹介で少し空気が和らぎましたね。
これから、長く一緒にやっていくことになるお仲間です。
どうぞよろしくお願いしますね。
さて、本日の演奏曲目は、溝口肇作曲『世界の車窓から』です。
以前、もう1つの合奏経験者向けアンサンブルでもちらっと演奏したこともありますが、メンバーが変わると、また違った音楽になるので、楽しみです。
では、早速パート分けをしましょう。
全員かなり真剣な眼差し。
無事に決まったら、さぁ、音を出してみましょう!
苦手なリズムを減らしていこう
曲目自体は、あらかじめお伝えしてあったので、曲を知らない方も予習してきて下さったようですが、この曲はとにかくシンコペーションが多くて初見ですらすら吹くのは大変。
ぱっと読めなかったり、読めてもうまくはめられなかったり。
また、初見恐怖症・リズム恐怖症で、考えることがストップしてしまう、なんてこともあるかもしれませんね。
しかし、実はリズムってそんなに種類が多くありません。
もちろん、複雑に作ろうと思えばいくらでも作れますが、よく使われるリズムは、パターンが決まっているのです。
例えば、四分音符1拍分の音があるとします。
その中に、十六分音符が少なくとも1つある、十六分音符より細かい音符はなし、休符も使わない、と仮定した場合、考えられるリズムパターンは、下記の6つしかありません。
意外に少なくないですか?
リズムが苦手な人に共通して見られるのは、とにかく「楽譜が黒いっ!無理っ!!」という、拒否状態。
まずはこのリズムの中で、
- いつも引っかからずに吹けるパターン
- とっさにわからないパターン
をきっちり把握して、仕分けしましょう。
私は高校時代、3番のリズムが苦手で、パッと吹くことも、聞き取ることもなかなかできなかったので、何度も繰り返して歌ったり、手を叩いたりして、「迷った時にはこのリズム」というのを、徹底的に体に覚え込ませる努力をしました。
その結果、このリズムに抵抗がなくなり、演奏も聞き取りもできるようになったのです。
照準を絞って身につけたので、時間もそんなにかかりませんでした。
ただ闇雲に「リズムが苦手。できないリズムをなくさなきゃ!」と思っても、捉えどころがなくて、克服に時間がかかってしまいますので、できること・苦手なことを正しく知るようにしましょう。
一度身につければ、休符やタイ、三十二分音符などに置き換わっていても、応用ができるようになります。
合わせの時間はたっぷりと
初見では、消えたり戻ってきたり、なんだか自信なさげな演奏でしたが、みんなで合わせる時間の中に、譜読みとパートごとの分解作業を織り込むことで、最後はかなりすっきり、「音を合わせること」を楽しむ余裕まで生まれましたね。
最後に通し終わったあとの、皆さんの「おぉ!」という顔が、とても印象的でした。
参加者の方々には、久しぶりのアンサンブルを楽しんでいただけたようで、安心しました。
新たな出会いを楽しみに、これからもみんなでクラリネットアンサンブルを楽しんでいきましょうね。
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