クラリネット演奏で右手人差し指を効率的に使おう

2019年10月23日 789PV
クラリネットで人差し指を上手に使う方法を教える講師

クラリネットを吹く上で、左右どちらとも「人差し指を効率的に使う」ことができると、運指のスムーズさは格段に向上します。

クラリネットでラからシを上手に吹くためには

スムーズに音から音に移れるということは、当然速い指回しが可能になるので、人差し指の使い方の攻略は、とても大切なことです。

今回は、右手人差し指をどのように使えると、演奏時に苦労せずに済むか、ご説明していきましょう。

うまく使えないと困るトリルキー

右手人差し指が担当するのは、楽器を正面から見た時に、上管左側にあるトリルキーです。

クラリネットの上管左側にあるトリルキー

名前の通り、トリルの運指が困難な時に使うことが多いキーですが、下の「レ♯・ミ♭」、上の「ラ♯・シ♭」で、一番下のキーを使います。

前後に同じ左手薬指を使う音がある場合の楽譜例

同じ音を吹くのに、左手薬指を使ってもいいのですが、前後に同じ左手薬指を使う音がある場合、使えなくなってしまうので(滑らせて使っては駄目ですよ!)、トリルキーを使用する必要があります。

ただ、当然右手の人差し指は、下管の一番上のホール(指穴)を担当しているので、上手な指運びをしないと、間に音が入ってしまったりするのです。

そこでまず、楽器の持ち方に気を配ってみましょう

右手人差し指のポジショニング

楽器を構えた時に、

人差し指とトリルキーの距離

このように、人差し指がキーから大きく離れてしまっていませんか?

これでは、トリルキーを使う時に、大きく指を動かすことが必要になってしまいますので、前述のように間に音が入ってしまう、という事態が起きます。

できれば、

自然にキーに触れる楽器の持ち方

こうして、自然にキーに触れるように楽器を持ちましょう。

右手人差し指で、普段担当しているホールを押さえたままでも、トリルキーにも触れている状態が理想です。

手が小さい方は

たまに、このトリルキーを使った時に「指が挟まってしまうんですが」という声を聞きます。

手が小さい方だと、どうしても

指でトリルキーの下からクラリネットを支えてしまう例

トリルキーの下に指が来て、楽器を支えてしまうような持ち方になりがちです。

こんな風に、

楽器に指が挟まってしまう例

指の脇の部分が赤くなっていたら要注意。

その状態でキーを動かすと、確実に挟まってしまいます。

手が小さいと、キーを覆うように楽器を構えることが難しいので、その場合は、

トリルキーに挟まらない持ち方

むしろキーに触れず、ほんの少し離れるように持つといいでしょう。

無理して触れるように持とうとすると、挟まることになります。

トリルキーを押さえる時には、なるべく手首などは動かさず、右手人差し指を傾けるように、少し斜め上方向に動かすようにすると、スムーズに押さえられるはずです。

動かす時に注意すること

左手人差し指の動かし方もそうでしたが、手首をひねって、「えいやっ!」と押さえてはいけません。

「レ♯・ミ♭」(もしくは「ラ♯・シ♭」)にうまく進めたとしても、これだけ本来の位置から外れてしまうと、右手を使う音にすっと戻ることができなくなるからです。

どの指も、担当するホールから離れないことは、スムーズな運指に欠かせません。

右手でホールを押さえている時も、

スムーズな運指に欠かせません指のポジショニング

トリルキーを使った音を吹いている時も、

大差がないように、鏡でしっかりチェックしましょう。

スムーズな運指のための練習

一つ一つの音を吹く時には、指の形や位置が意識できても、繋げて吹けないのでは意味がありません。

右手人差し指を使った、部分練習を繰り返しましょう。

クラリネットでラからシへ上手に進むための指練習

まずは、下管のホールを押さえた「シ♭」から、トリルキーを使った「ミ♭」に移り、また「シ♭」に戻る練習から始めるといいでしょう。

このような練習の場合、必ず、たくさん押さえている音から吹き始めるようにします。

なぜなら、多く押さえた指の際にまず正しい位置で構え、そこから少ない指に移動して、また「元の位置に戻る」と意識する方が、良い形を維持しやすいからです。

そしてこれもまた、左手人差し指の「ファ♯」⇔「ラ」の練習と同じく、ただひたすらパラパラ繰り返しても、正しい指の使い方が身につくまで逆に時間がかかってしまうので、大きな音でゆっくり練習します。

先程も書いたように、鏡を見て、
  • 余分な動きをしていないか
  • 指が持ち場を離れていないか

を、きちんと目で確認しましょう。

思いの外、自分の感覚と、実際の動きには差があり、良いと思っているのに駄目だったり、また、うまくいかなかったと思ったのに、実はできていたり、ということが、しばしばあります。

ですので、このような時には感覚に頼りすぎないようにすることが大切です。

しかし一方、「鏡を見ていないと不安!」という状況に陥るのも危険です。

鏡で見た、うまく指運びできている情報と、その時の指の感覚をしっかり結びつけて、鏡がなくても再現できるようになるまで、繰り返し練習しましょう。

「シ♭」⇔「ミ♭」が上手にできるようになったら、少しずつ下の音に下がって、広い音域でもばらつかずに跳躍ができるようにしていくことも、忘れずに行って下さい。

速い指回しとより良い音楽のために

トリルキーをごく自然に使えるようになると、速く指が回せるようになりますし、格段に音楽の質が向上します。

正しい運指を身につけるため、左手人差し指と併せて、焦ることなく、地道な練習を重ねて下さいね。

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