クラリネットのレッスンをしていると、よく「自分に合うリードって、どうやって見つけたらいいんですか?」と相談を受けます。

リードは、「良いものを探す」「吹きやすく育てる」なんて言われますが、もっともっと手前、「自分に合うリードを見つける」方法を考えていきましょう。

「自分に合っている」は「自分の好み」かどうか

クラリネット奏者にとって、リードはなくてはならないものです。
そして、ただのリードではなく、自分の力を発揮できる良いリードが必要です。

ただし、楽器本体・マウスピース・リガチャー、そしてなにより、吹いている人が違いますので、「これが絶対的に良いリード!」というものは、残念ながら存在しません。

そこで「そのリードは自分に合っているか」ということが、重要になってきます。

しかし「自分に合ったリード」ってなんでしょうか。
そして、どうやって探せばいいのでしょうか。

それはまず、自分の好みのリードがどんなものか知ることから始まります。

自分の好みをしっかり把握しよう

好みのリードを探す時に着目する点は、

  • 息の入りやすさ
  • 吹き心地
  • 抵抗の強さ
  • コントロールのしやすさ
  • 音色

などです。

「好みだから、合っている」というのは、多少暴論にも感じるかもしれませんが、でもやはり、好きでもない吹き心地のリードを「合っている」とは考えにくいので、好みを優先して大丈夫です。

上記のチェックポイントを気にしながら、自分がどんなリードを吹きやすいと感じ、クラリネットらしい音がして好きだと思うのかを、少しずつ把握していきましょう。

とにかくたくさんの枚数吹いてみる

ただ、好みがわかってきたとしても、「自分好みのリード」に実際に辿り着くことは大変です。

なぜなら

  • 各メーカーから、いろいろな種類・硬さのリードが出ている
  • 1箱の中に当たり外れがある

という、雲をつかむような状況だからです。

そしてそのたくさんの種類の中から、「自分好みの」「自分に合った」リードを見つけるには、とにかくたくさんのリードを吹いてみるしかありません

「えー、結局それ?」と言われてしまいそうですが、残念ながら他にはないのです。

クラリネットのリードはどんどん値上がりしていますし、たくさん吹くと言ってもなかなか難しいと思います。
でも、バラで買ったり、1箱だけ買うのではなく、なるべく一度に試すリードの数を増やすようにしましょう。

例えば、月に1箱買っているのなら、3ヶ月分3箱を一度にまとめて購入して、一気に開けてみる、ということで大丈夫です。

もちろん、もっとまとめて買えるのであれば、それに越したことはありません。

比べる対象が多ければ、その分自分に向いているものがどういうリードで、どんな吹き心地のものが好きなのか、だんだんと見えてきます。

すぐに答えが出るものではないので、「全然わからない!」と投げてしまうことなく、自分の感覚を信じて、選ぶ作業を積み重ねていきましょう。

新しい種類や硬さのリードを試す時は

また、使ったことのないリードに手を出すのも、ちょっと躊躇してしまいますよね。

これに関しては、いきなり何箱もまとめて買うのは、少し冒険しすぎなので、お試しで1箱購入してみましょう。
バラ売りだと、ハズレリードなのか、自分に合わないのかは見極めにくいので、チャレンジするのであれば、箱単位にして下さい。

周囲に、その気になるリードを使っているクラリネットの仲間がいないか、探してみて、感想を聞いてみるのも参考になります。

気に入ったものがあったり、いい意味で何か引っかかることがあれば、買い増しするといいですね。

宝探しをする感覚で前向きに

私も、たくさんの種類のリードを試してきました。

少なくとも、最初の写真に写っているヴァンドレンのリードは、全て吹いたことがありますし、他のメーカーのリードもいろいろと渡り歩き、自分の好みを知るに至ったわけです。

しかし「これが正解」というものがあるわけではないですし、次々と新しいリードが発売されているので、追求するにも大変な道です。

ともすると、苦痛な作業になりがちですが、クラリネットは、リード次第で発揮できる能力が変わることを念頭に、「好き」で「合っている」リードを見つける作業を、前向きに、楽しみながら頑張っていきましょう。


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