「吹奏楽、オーケストラとブラバンの違いって …… 何ですか?」
こんな質問を個人レッスンや学校の生徒から聞かれる事があります。

私の個人レッスンには、今まで音楽に関わった事がなかった初心者の方やアンサンブルでの演奏経験の無い方もいます。
確かに初心者の生徒たちから見たら、ステージの上に楽器を持った人がワラワラいる、という感じがしても仕方ありません。

そこで今回はこの3つの異なる楽器編成について解説していきます。

吹奏楽とオーケストラ、ブラスバンドの違い

この3つの大きな違いは楽器編成の違いです。金管楽器、木管楽器、弦楽器そして打楽器など、楽器編成によって呼び方が変化します。
では、それぞれの楽器編成の違いを見ていきましょう。

吹奏楽とは

『吹奏楽』は 読んで字の如く「吹く楽器 」のことですね。

吹く楽器に打楽器を加えた編成

「吹く楽器(管楽器)」+「打楽器」=「吹奏楽

吹奏楽の主な編成は、フルート・オーボエ・クラリネット・ファゴット・サクソフォーンの木管楽器5種と、トランペット・フレンチホルン・トロンボーン・ユーフォニアム・テューバの金管楽器5種と各種打楽器が使用されています。

オーケストラとは

ではオーケストラはどうでしょう。
『オーケストラ』は日本語にすると『管弦楽』です。

吹く楽器に弦楽器と打楽器を加えた編成

「管楽器」+「弦楽器」+「打楽器」= 「オーケストラ

オーケストラは、ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバスの弦楽器4種、フルート・オーボエ・クラリネット・ファゴットの木管楽器4種、トランペット・フレンチホルン・トロンボーン・テューバの金管楽器4種と各種打楽器です。

また、管楽器はそれぞれの同族楽器(フルート族のピッコロ・クラリネット族のバスクラリネットなど)を用いることもあります。

オーケストラにおいては、楽器の編成が各楽器誕生の歴史と深く関わっていますので、クラリネットが使われていない曲、テューバが用いられていない曲など、いろいろとあります。
特にサクソフォーン・ユーフォニアムに関しては、比較的新しい楽器ですので、基本編成には含まれていません。

ブラスバンド(ブラバン)とは

日本ではよく吹奏楽のことを『ブラスバンド(ブラバン)』と呼ぶことがありますが、本来は「金管楽器」+「打楽器」の形態を指します。

金管楽器に打楽器を加えた編成

「金管楽器」+「打楽器」 =「ブラスバンド

ブラスバンドの「ブラス」は金属(真鍮)の事で、真鍮の楽器が集まり編成された金管バンドが「ブラスバンド」と呼ばれています。

吹奏楽とオーケストラで変わるクラリネットの役割

さて、楽器編成が違うということは、吹奏楽とオーケストラでクラリネットの役割が変わってきます。

オーケストラでは、クラリネットはソロ楽器になります。
基本的には「ここでクラリネットを聴かせたい!」という部分で出てくるように書かれているので、曲によっては「90小節休み」なんてこともあったりします。(1楽章まるまる休みのことも…)

大編成で書かれた曲でない限り、オーケストラのクラリネットは2人です。
後ろから2列目あたりに、ちょこんと座っています。

一方吹奏楽では、 音を伸ばしてハーモニーを作ったり、細かく動いて伴奏をしてくれていた弦楽器が存在しないので、クラリネットはオーケストラにおけるヴァイオリンの役割も担います。
つまりオーケストラで吹いていたソロやメロディーはもちろん、ハーモニーも伴奏も飾りも、なんでもやります。
「一番長い休みが2拍…」などという、吹きっぱなしの曲もざらです。
指揮者の好みや団体の特性などで、右側に来ることや、横1列に並ぶことなどもあります。

オーケストラでヴァイオリンがたくさんいるように、吹奏楽のクラリネットも人数が必要です。
大抵の曲では、クラリネットパートは3パートに分かれていますので、最低でも3人、当然全体との比率はありますが、上限はないと言ってもいいくらいです。
ステージ向かって左の前方に座っていることが多いです。

吹奏楽におけるクラリネットの役割

楽器編成で変わる音楽の世界

吹奏楽とオーケストラ、そしてブラスバンドそれぞれの違いがお分かりいただけたでしょうか。
当然3つの異なる楽器編成で音量、音圧、そして音域などで表現できる音楽は変わってきます。

演奏会やテレビで見かける機会があれば、オーケストラと吹奏楽そしてブラスバンドそれぞれでの楽器の役割を見ながら聴いてみると、より一層楽しめると思います。


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