学校の部活で、夏休みの課題として人前で曲を吹くことになっている大学生の生徒。

彼女は、クラリネットを始めた時から、部活+私の個人レッスンという形で吹いていたので、ソロで発表会などに出る機会はなく、1人で吹く曲をきちんと勉強すること自体が、まず初めてです。
そういう方も多くいらっしゃるかと思いますので、今日は人前で曲を吹くことの意味や心構えを勉強してみましょう。

曲を仕上げて人前で吹くこと

当然ですが、未経験の方はこの「曲を仕上げて、人前で吹く」ことの意味や意義、心構えも知りません。

通常、私が横にいる状態でレッスンしますが、今日は「本番だと思って吹いてね」と伝え、正面に座らせ、私の方を向いて吹いてもらいました。

本番環境の疑似体験

小さな違いですが、これ、けっこう緊張します。
途中からはピーピーキャーキャー鳴りはじめ、後半は何を吹いているのかよくわからないくらいになってしまいました。

このようにちょっとした変化で動揺することにより、普段はできている行動ができなくなってしまいます。
このような心の動きに対処するためには、心構えが必要になってきます。

動揺せずに演奏する為に必要なこと

まずは常に平常心で吹くこと、そして余計なことをしようとしないことが大切です。

「余計なことをする」というのは、必要以上にうまく吹こうとしたり、練習でやっていないことを取り入れたりしようとすることです。
これは、ほぼ間違いなく失敗の素となります。

ついつい「あ、ちょっとこんなふうに吹いてみようかな」なんて考えが、本番中に頭をよぎったりします。

良い演奏を披露したいですからね、冒険したくなりますよね。
私も何回も経験があるので、気持ちはとてもわかりますが、やめておいた方がいいです。

簡単そうに思える「練習通りに吹く」は、案外難しかったりしますので、そのシンプルな目標を常に念頭に、本番に臨むようにしましょう。
つまり本番前に完成された最後の合わせ、これが目標地点、この演奏をしっかりと伝えることが最終目標、と考えておくと良いでしょう。

苦手な箇所の演奏が迫って来た時

そしてもう一点重要なことがこれ、演奏中に苦手な箇所が迫ってきている時に、極端に意識しはじめてしまうこと。

これは良くない影響がでやすいです。
これは前述の「平常心」の話につながります。

「あー、ここ嫌なんだよなぁ…」「そろそろ難所がやってくる…」と思ってしまうと、失敗する確率はどんどん上がります。

また、そう考えていてうまく吹けた時、「できた…良かった…」なんてほっとしてしまうと、その直後、普段は間違えたこともないような、思いもよらない箇所でミスをしたりします。

常に前向き平常心

もし考えてしまうのであれば「ここはたくさん練習したから大丈夫」というように、前向きなことを考え気持ちを落ち着かせること
もちろん、そう思えるような練習を、普段からきちんと積んでいることが前提ですよ。

つまり普段から、少し変わった環境を作り、疑似体験をすることが重要なんです。

私も、人前で吹く時は緊張しますし、避けられるなら避けて通りたい道ではありますが、本番に向け、練習をして曲を仕上げること、そしてその成果を披露することは、1人で練習をひたすらするよりも得ることも多く、成功体験・失敗体験ともに大きな成長につながります。

もしそのような機会に恵まれた時は、自分の飛躍のチャンスだと思って、挑戦してみてくださいね。


次のレッスン日誌 »

関連タグで一気読み
Recommended Tags