昨年末に、楽器を修理に出すことになってしまった生徒。
まだ手元に楽器が戻ってきていない中のレッスンだったので、今日は教室の備品を準備しました。

幸い「この楽器、吹きやすいです!」と言っていたので良かったですが、早く修理が終わるといいですね。

当然、楽器を吹くのは数週間ぶり。
口の筋肉も落ちてしまっているので、次のアンサンブルの譜読み中心でレッスンを行いました。

今回は、リズムがシンプルでゆっくりな曲が多いので、簡単に譜読みが終わるかと思いきや、意外なところに落とし穴がありました。

大きなものを二等分するということ

「速い曲」と「ゆっくりした曲」、2つを比べた時に、ゆっくりした曲の方が簡単なイメージがあると思います。

しかし、速い曲に比べて、ゆっくりした曲だからこそ難しいことも、もちろんあります。

その中の1つが「4分の○拍子における八分音符」です。

四分音符が基準の曲において、八分音符は半分の長さですので、カウント1つの間に2つ音を入れることになります。
ただ入れればいいわけではなく、「均等に入れる」ことが求められますが、ゆっくりした曲の場合、どこに2つ目の音(いわゆる裏拍)を入れるか、というのがわかりにくいのです。

紙などを「二等分して下さい」と言われて、小さなものより大きなものの方が、ちょうど半分にしづらいのと同じです。
幅が広すぎると、「真ん中」がわかりにくくなってしまうのです。

大切なのは拍の真ん中を捉える力

しかし、「わかりにくいし、難しいから仕方ないよ」というわけにもいきません。
八分音符が、例えば4拍分・8コ並んでいて、裏拍がまちまちだったら…一緒に吹いている人とは合わないし、聴いてる人には、それが八分音符だと伝わらないはずです。

それでは困るので、訓練をして「拍の真ん中を捉える力」を身につける必要があります。

どのような訓練が効果的なのでしょうか。

「手を叩く」ことで「身につく」

大抵の練習で使われるメトロノームを、この訓練でも使います。

まずは、メトロノームをある程度の速さ(四分音符80くらい)にセットします。

しばらく音を聴いて、テンポを自分の中に入れてから、四分音符で手を叩いてみましょう。
ここで合わなければ先に進めないので、ぴったり合うまで続けます。

次に、四分音符で手を叩きながら、八分音符で歌ってみます。
「タタ・タタ・タタ・タタ…」といった感じです。

どこかが長くなったり短くなったりしないように、注意しながら歌います。

うまく歌えたら、次に八分音符で手を叩きます。
これがとても大事です。

私達クラリネット吹きは、頭で思ったリズムや音を、楽器を通して表現します。
それには「手(指)」を使うため、「考える」「歌う」に留まらず、「手を通して、考えたものを出す」ことができないといけません。

それには、この練習でも「手を叩く」ことが有益なのです。

「ちゃんと歌えたのに、手を叩き始めたらうまくいかないー」なんて方は、訓練のしがいがありますよ。

テンポを落としていこう

四分音符で手を叩けて、八分音符で歌うこともでき、さらに八分音符で手を叩くことができたら、その速さはクリアです。

いつもの部分練習とは逆に、テンポを落としていきましょう。

この訓練では、何も1目盛りずつテンポを変えなくても大丈夫です。
一気に10くらい遅いテンポに下げ、また同じことを繰り返します。

50前後まで下げられたら、曲で使うには充分です。

クラリネットで表現できるようにしましょう

ただ、テンポ感やリズム感というのは、一回の練習で身につくものではないので、吹くのに疲れてちょっと休む時や、楽器は吹けないけど何か練習したいなーという時などに、継続してやるといいでしょう。

最終的な目標は楽器でできるようになることですので、手を叩けるようになったら、音階などで八分音符を均等に吹いてみることも忘れずにやってみて下さいね。


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